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イチローが国民栄誉賞を3度目も辞退した理由は?安倍政権の政治利用が原因?

先月末に現役引退を表明した米大リーグ・マリナーズのイチローさん(45)が、政府が授与する方向で検討していた国民栄誉賞を辞退すると伝えていたことが4日に明らかとなりました。

新元号の「令和」を迎える中、受賞第1号として期待されていたようですが、イチローさんは3度目の辞退となりました。

以前イチローさんは「現役引退したらいただきたい」と語っていただけに、今回国民栄誉賞を断った理由が気になりますよね。

一部では断るのは安倍政権の政治利用が原因?なんてことも噂されていますが、どうなんでしょう…

そこで、今回はイチローさんが国民栄誉賞を3度目も辞退した理由について探っていきたいと思います。

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目次

イチローが国民栄誉賞を3度目も断ったのは安倍政権の政治利用が原因?

イチローさんが国民栄誉賞を3度目も断ったのは安倍政権の政治利用が原因?ということが噂されているようですね。

以下はTwitter上の反応です。

私はこの件に関して、イチローさんが国民栄誉賞を辞退したのは安倍政権は全く関係ないと考えています。

詳細は後述しますが、イチローさんが「安倍首相が政治利用しようとしてる!」と考えて国民栄誉賞を辞退する、なんてことは絶対にないと思います。

イチローさんはむしろ安倍首相のことを応援しています。

イチロー選手が 「『何かのために』は聞こえは良い。でも時に思い上がっているようにも思える。
人間関係においても言えることだが、誰かの『ために』やろうとすると厄介な問題になることがある。

しかし、誰かを『思い』何かをすることには、見返りを求めることもなく、
そこに愛情が存在しているから不幸な結果になることが少ないように思う」 と自身の哲学を語り、
「安倍さんのこと、めちゃくちゃ応援しているんです。頑張ってほしいです」とエールを送っていた。 

出典:http://www.j-cast.com/2013/02/15165495.html

イチローさんが国民栄誉賞を3度目も辞退した理由は他にありそうです。

イチローが国民栄誉賞を3度目も辞退した本当の理由は?

イチローが過去に国民栄誉賞を辞退した理由

早速、イチローさんが国民栄誉賞を3度目も辞退した理由について探っていきたいと思います。

まず、過去にイチローさんが国民栄誉賞を辞退したときのことを振り返ってみましょう。

イチローさんには、2001年2004年のときに国民栄誉賞授与の打診がありました。

2001年:「まだ現役で発展途上の選手なので、もし賞をいただけるのなら現役を引退した時にいただきたい」

2004年:「今の段階で国家から表彰を受けると、モチベーションが低下する」

出典:https://www.excite.co.jp/news/article/E1473739832041/

当時は現役に対する拘りがあったんでしょうね。

ご自身のことをまだ現役で発展途上の選手と語っていましたが、自分をもっと成長させたいという思いが強かったのだと思います。

イチローさんの中で、国民栄誉賞を授かることは、ある意味一つの節目と感じていたのではないでしょうか?

とにかく、目の前のプレーに集中する、そういった類稀なるプロ意識が過去の辞退の理由だったことが分かります。

イチローが3度目も国民栄誉賞を辞退した理由

それでは、今回はどういったことが国民栄誉賞辞退の理由だったのでしょうか?

それを紐解く鍵はイチローさんの引退会見に隠されていました。

──いま思い返して、印象に残っているシーンは。

今日を除いてですよね。この後、時間がたったら今日が一番真っ先に浮かぶのは間違いないと思います。それを除くとすれば、いろいろな記録に立ち向かってきたんですけど、そういうものは大したことではないというか。

自分にとって、それを目指してやってきたんですけど、いずれそれは僕ら後輩が、先輩達の記録を抜いていくというのはしなくてはいけないことでもあると思うんですけど、そのことにそれほど大きな意味はないというか。

そんな風に今日の瞬間を体験すると、すごく小さく見えてしまうんですよね。その点で、たとえば、わかりやすい10年200本打ったとか、MVPをとったとか、オールスターでどうたらというのは、本当に小さな事にすぎないと思います。

今日の舞台に立てたということは、去年の5月以降、ゲームに出られない状況になって。その後にチームと一緒に練習を続けてきたわけですけど、それを最後まで成し遂げられなければ、今日のこの日はなかったと思うんですよね。今まで残してきた記録はいずれ誰か抜いていくとは思うんですけど、去年の5月からシーズン最後の日まで、あの日々はひょっとしたら誰にもできないことかもしれない。ささやかな誇りを生んだ日々であったと思うんですよね。去年の話だから近いということもあるんですけど、どの記録よりも自分の中では、ほんの少しだけ誇りを持てたことかなと思います。

出典:https://dot.asahi.com/dot/2019032200005.html?page=3

少々長い文章でしたが、要約するとこうです。

  • イチローさんが成し遂げた大記録はイチローさんにとっては些細なことでしかない
  • (去年の5月から)試合に出られなくても引退の日まで努力を続けてきたことを誇りに思う

イチローにとって、現役の間はつねに発展途上であり、努力し続けることがポリシーなんだと思います。

イチローさんが残した記録自体は、他の人がその記録を越えればそれは他の人に塗り替えられてしまう、記録は記録でしかありません。

言わばその記録は他の人であっても達成できる可能性があるので、イチローさんはそこに価値は感じていないのです。

それよりも、自分の信念を最後まで貫いということは、何物にも代え難いものであり、自分の生き様なので、それを誇りに感じているのです。

実際、過去にメジャー3000本安打を達成したときも、イチローさんは以下のように語っていました。

「それ(メジャー3000本安打)が野球生活の最後に、ぎりぎりで目指している安打数であるなら、そこにたどり着くこと自体が目標になるが、僕の場合は、チームの一員として野球をしているうちに、自然に通過する数字にすぎません

出典:https://www.excite.co.jp/news/article/E1473739832041/

「メジャー3000本安打はあくまで数字にすぎない」

そういう考え方だからこそ、イチローさんは成長し続けることができ、誰にも真似できないような記録を打ち立てたのだと思います。

さらにイチローさんはファンの方々へ以下のように語っていました。

──ファンの存在はイチロー選手にとってどうだったか。

ある時までは自分のためにプレーすることがチームのためになるし、見てくれる人も喜んでくれるかなと思っていたんですけど、ニューヨークに行った後ぐらいからですかね。人に喜んでもらえることが一番の喜びに変わってきた。その点で、ファンの方の存在なしには、自分のエネルギーはまったく生まれないと思います。

出典:https://dot.asahi.com/dot/2019032200005.html?page=3

ニューヨークに行った後ぐらいから、考え方が変わってきたようですね。

「人に喜んでもらえることが一番の喜びであり、ファンの方の存在なしにはエネルギーはまったく生まれない」

色んな記録を達成できたのは、ファンの方の存在あってのことで、そこには感謝の思いがあるのでしょう。

イチローさんが残した結果は、国民栄誉賞という形で日本で賞賛されようとしていましたが、今のイチローさんはそういう思いから、自分が残した結果は自分の力ではないという思いが強いのだと思います。

ここまで、イチローさんが国民栄誉賞を3度目も辞退した理由について考察してきましたが、今回辞退した大きな理由は以下の2つではないかと考えられます。

  • イチローさんが達成した記録はあくまで数字にすぎないと考えている
  • 記録を達成できたのはファンの存在あってのことで、自分の力だけではない

イチローさんは誰よりもプロフェッショナルなスポーツ選手だと思います!

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まとめ

いかがだったでしょうか?

今回はイチローさんが国民栄誉賞を3度目も辞退した理由について探ってみました。

イチローさんの発言を振り返ってみると、その理由はなんとなく推察することが出来ましたね。

改めてイチローさんは誰よりもプロフェッショナルな方だなと感じました。

イチローさんの今後の人生を心から応援しています!

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