4月15日、ノートルダム大聖堂で火災が発生し、教会の尖塔などが燃え落ちる大きな被害をもたらしました。
ノートルダム寺院はユネスコの世界文化遺産に指定されており、歴史的建造物としてパリの観光名所となっていました。
それだけに世間の注目度は非常に大きいようです。
今回どうにか全焼は免れたノートルダム大聖堂ですが、復旧するのにはどれくらいかかるのでしょうか?
そこで、今回は現在の被害状況を確認すると共に、ノートルダム大聖堂の復旧時期はいつなのか探っていきたいと思います。
また、フランスのパリでの現地の声も併せてご紹介したいと思います。
目次
ノートルダム大聖堂の現在の被害状況は?
ノートルダム大聖堂の消失してしまった部分
ノートルダム大聖堂の現在の被害状況について見ていきましょう!
まず、ノートルダム大聖堂の消失してしまった部分についてです。
この記事が分かりやすいですね。
— ねこしし(たまに) (@nekoneko_pixiv) 2019年4月16日
上の画像のように、赤枠で囲われている部分が今回消失してしまった部分です。
かなりの範囲が焼失してしまっていることが分かりますが、水圧の計算に時間がかかってしまったために火災の加減がなかなか落ち着かなかったとのことです。
随分前の木造建築なので、放水の水圧をしっかり計算しないと壁や基礎のバランスを崩し、建物ごとを落とす恐れがあったようです。
尖塔が崩壊した際には、その様子を見守っていた現地住民から悲しみの声が上がっていました。
以下はそのときの様子を捉えた映像です。
ノートルダム大聖堂はおよそ800年前に建てられたものですが、まさにその歴史が崩れ落ちる瞬間ですね。
パリの観光地として有名なだけでなく、パリの中心地として現地住民の方々から愛されていたのでその悲しみは計り知れません。
ちなみに、今回の出火の原因ですが、15日からの改修工事中に使用されていた「はんだごて」が原因ではないかと噂されているようです。
(※正式に報道されたものではない)
ノートルダム大聖堂の火災で文化財や美術品はどうなった?

ノートルダム大聖堂といえば、数多くの文化財を保管していますが、火災が発生した時点で『内部の文化財を守ること』を優先的に考え、現場に到着した消防隊員らは内部の歴史的な資料を運び出したそうです。(無事に保護できた文化財の数はまだ不明)
中でも重要な「いばらの冠」と「チュニック」も無事に運び出されたようです。
▲いばらの冠
「いばらの冠」と「チュニック」は無事に運び出された。
いばらの冠とチュニックは、13世紀にフランスを治めた国王ルイ9世にまつわる。炎が広がる前に大聖堂の内部から持ち出されたという。
出典:https://www.asahi.com/articles/ASM4J42ZMM4JUHBI01L.html
また、15日から既に始まっていた改修工事で事前に運び出されていたものもあったそうです!
貯蔵されている多くの美術品は多くが運び出されましたが、一部の絵画等が焼失したとのことです。
そして、残念なことにおよそ800年前に作られたというバラ窓のステンドグラスは高熱で爆発してしまったようです。。。

あの綺麗なステンドグラスがもう見れないのはとても悲しいですね。。。
ノートルダム大聖堂の火災で怪我人は出たのか?

火災発生当時、中には数百人がいたようです。
しかし、速やかに避難が行われ、いまのところ住民に怪我人は出ていないようです。
消防隊員が負傷してしまったようですが、幸い軽傷で済んだようです。
追加情報ありましたら、追記したいと思います。
ノートルダム大聖堂の復旧時期はいつ?

それではノートルダム大聖堂の復旧時期について見ていきましょう。
現地にいた方によると、修復に20年はかかるという声が上がっていたようですね。
↓↓
友だちから連絡あり、ノートルダム寺院が火事になり、ほぼ全焼だそうです。856歳でした。塔の先端が崩れた時の映像です。ずっと改修工事中だったからね、なんかが引火したんだろうけど、残念すぎますね。修復に20年かかるそうです。フランスは悲しみに包まれているみたい。まだ、燃え続けけています。 pic.twitter.com/SS6pivutuu
— 辻仁成 (@TsujiHitonari) 2019年4月15日
また、これまでノートルダム大聖堂の修繕を手掛けてきたエリック・フィッシャー氏によると数十年を要する可能性があると見解を示していました。
↓↓
ノートルダム大聖堂の修繕を手掛けてきたルーブル・ノートルダム財団の代表エリック・フィッシャー氏は修復には数十年を要する可能性があるとの見解を示しています。
出典:https://news.nicovideo.jp/watch/nw5161091
いずれにせよ、かなりの年月がかかることが予想されます。
文化財や美術品はほとんど無事のようですが、ノートルダム大聖堂の屋根の部分がほとんど消失していました。
尖塔も崩壊してしまいましたしね。。。
木材で再建するとなると、それ相応の時間が必要となるのでしょう。
一日も早く復旧できるよう、心から祈っています。
ちなみに、フランス文化財財団は今回の火災を受けて、ノートルダム寺院再建のため全国規模の募金を募ると発表したようです。
早速、フランスの大企業ケリングの会長兼CEOフランソワ・アンリ・ピノー氏は、ノートルダム大聖堂の修復に1億ユーロ(約126億円)を寄付すると誓約したようです!
なんとか協力し合って修復していきたいですね!
ノートルダム大聖堂の火災に現地の声は?

ノートルダム大聖堂の火災に現地ではどんな声が上がっているのか見ていきましょう。
以下は、フランスパリの現地でインタビューに答えた方の声です。
--炎に包まれるノールダム寺院を目の前に今、何を思いますか?
信じることができない
現実じゃないみたい--ノートルダム寺院とは?
協会でもあるし
もちろん、大聖堂でもある
またパリの大建造物
うまく言えないけどいつも、傍にあるのよ--どうして多くの人が集っているのか?
だってパリ市民は街への思い入れが強いのよ
私は30年この場所に住んでいるから本当につらいわよ
犠牲者が出なかったのは幸いだったわ
とても大事なことだわこうやって破壊されるのは歴史が消え去ってしまうということ
おそらく再建されるんでしょうけど同じではないのよ!出典:https://www.youtube.com/watch?v=fYL6Xagf8Yk
インタビューの中で、
- いつも傍にある
- パリ市民は街への思い入れが強い
- 再建されたとしても同じではない
という言葉がありましたが、それだけ大聖堂を身近なものとして感じていたんでしょうね。
再建されたとしても、それまで大聖堂で過ごしてきた時間や思いは元に戻すことは出来ません。
パリ住民の方は、火災によってそれが失われたことがたまらなく悲しいのだと思います。
実際に、現地パリでは燃えゆく大聖堂を見つめながら、現地住民の方が皆でアヴェマリアを歌っていました。
以下はそのときの様子を捉えた映像です。
Todavía queda sensus fidei en el pueblo francés que sabe que es lo mejor que está en sus manos para ayudar
“Silencio. Lágrimas. Pero, sobre todo, emoción contenida. Y una ‘Ave María’ cantada por jóvenes, rodilla en tierra”.
video de @Inaki_Gil, corresponsal de El Mundo en París. pic.twitter.com/Prs202b5hS— Anotaciones (@AnotacionesRenL) 2019年4月15日
パリ市民の方々の気持ちを考えると、本当に胸が締め付けられます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
現在の被害状況を確認すると共に、ノートルダム大聖堂の復旧時期はいつなのか探っていきました。
ノートルダム大聖堂の屋根はほぼ全焼しており、再建には数十年はかかるとのことでしたね。
一日も早い復旧を心から願っています。